九州の子供時代、釣って帰るナマズも貴重な食材だった。

戦後の食糧難時代は、捕まえた魚もタニシも川エビもザリガニも、
戦利品として食卓を賑わせた。
ナマズは小骨が無く白身で美味だった。
その日本鯰が、激減した日本ウナギの代用品として登場した。
無ければ製造技術で作り上げるのが日本人の真骨頂だ。
マグロもタイもヒラメもエビも養殖技術で作り出すのが日本人。
http://www.nikkei.com/content/pic/20160720/96958A9E93819688E0E29A819E8DE0E2E2E5E0E2E3E4869BE7E2E2E2-DSXMZO0506328020072016TI5001-PN1-5.jpg
20日、記者向けの試食会で明らかにした(大阪市内)
近畿大学は20日、同大学が開発したウナギの味に似たナマズのかば焼きをイオンが取り扱うことを明らかにした。30日の土用の丑(うし)の日に向けて23日から順次、一部店舗で計7千食ほどを提供する。同ナマズの小売店での販売は初めて。近大が昨年に開発した「近大発ナマズ」は独自配合の餌を与えて井戸水で育て、特有の臭いを抑えた。今年は脂の乗りを良くして風味を高めた。他のスーパーや百貨店を含め、4~8月で1万数千匹を出荷する計画。刺し身や天ぷらといったメニューの開発を進め、通年での販売も目指す。
開発した近大の有路昌彦教授が明らかにした。大阪市と東京・銀座の直営店では30日、ランチに「近大発ナマズ重」(2200円)、ディナーに「近大発ナマズ蒲(かば)焼」(2000円)を提供。
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田舎のイオンでも、23・24日に数量限定で発売されたとか!?
腰痛だった身としては、即対応で買いにも行けず、残念無念。
妻はウナギ自体あまり好きでは無いので、
鯰のかば焼きが喰いたいと懇願するも馬耳東風。
喰えないとなると、恨み骨髄、こんな記事と相成りました。
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子供時代、カエルやミミズを餌に竹竿で釣り上げた鯰を思い出す。
そう言えば、当地に来た頃、社内で釣り大会が行われ、
信濃川の溜まりでかなり大物の鯰を吊り上げたら鯰を見るのは初めてと仲間が見に来たが、ナマズは外道だとして大物賞から外された。
食べた事が有ると言う人は皆無だった。
食習慣の違いだろうが、当時は豚骨ラーメンや辛子明太子まで、
雪国までは波及して居なかった。
九州の豚骨ラーメン屋が、冷やし中華を知らなかった。
九州生まれの自分は鮭や鱒のスジコの味を知らなかった。
あれから凡そ70年、日本中の味が均一化され面白味が無くなった。