町内のお地蔵様祭りでは後祭りとして約2ヵ月後の7月23日に、
毎年、百万遍(ひゃくまんべ)数珠回しが夜7時から行われる。

宗派には関係なく、町内に住む老若男女が寄り集い、

およそ14メートル程の太い数珠を読経に合わせて左回しに回す。
読経をするのも素人、音頭を取るのも素人である。
数珠に付いている房で頭を撫でると、
1年間の無病息災が叶えられると信じられている。

最後は花火で閉めるのだが、子供の数が少なくなり、

それでも数人が花火を楽しんでくれた。

不思議な事に、癌切除前にあれほど写り込んでいたオーブが、
夜の墓場でも完全に写り込まなくなった。
オーブは光学現象と一笑に付す人が多いが、
以前は数珠の中にまで数多くのオーブが出ていた。
それともう一つ、墓地の為に藪蚊が飛び回り周りでは痒い痒いと、
悲鳴が上がる中、半袖半ズボンの私には1匹の蚊も喰いつかない?
夏の夜の小さなミステリーです。