一鉢の曼陀羅華(まんだらげ)に昨晩花が咲いて芳香が漂った。

曼陀羅華は夜の香り、月の出と共に香り、日の光で消えうせる。

昨年の記事から、20日ほども前倒しで花が再生した。
チョウセンアサガオとして良く知られている花で、別名が多い。

綺麗な花には毒が有るの例えどおり、芳香を持つが猛毒の花である。

一説には麝香(じゃこう)の香りがすると言うが、
麝香(じゃこう)の香りその物を知らぬので比較は出来ない。
この芳香は人心を魅了するに充分な香りである。

麝香は「ムスク」とも呼ばれ、今は合成香料として広く知られている。
麝香はジャコウ鹿の雄が出す、性フェロモンの匂いで、
雌鹿を惹き付けるために分泌される物と聞く。
ムスクはサンスクリット語で睾丸を意味する言葉だそうだ
それを人間がチャッカリと利用しているのである。
曼陀羅華の芳香に傾注しすぎると瘋癲(ふうてん)老人となり、
果ては蕩尽(一文無し)となり兼ねない。
花茎葉根種・・・全てに幻覚作用をもたらす猛毒花である。
しかし身近な花に毒草は多いのです。
深山毒草園・毒草一覧を見ると目から鱗ですよ。
毒草花も使い方により妙薬となるのだが、
花岡青洲はそれを使いこなし世界初となる麻酔薬を発明した。
昨年は種も出来たが、今年はどうなるのか?
さわらぬ神に祟り無しです、芳香を楽しむだけにしておきましょう。
水前寺清子・・・・曼陀羅華をお聞きください。
それにしても今日は暑い、幻覚剤でも服用し青春に戻りたいです。