
カステラを食べながら至福のひと時を過ごしています。
父の日に買うのを忘れて、
遅まきながらと妻と娘が買い込んで来たカステラです。
私にとってのカステラは特別なお菓子です。
戦後の物不足の時代、
我が家にはカステラを焼く為の家庭用の鉄釜が有りました。
今のバームクーヘンの形になるものでした。
卵は中庭に放し飼いの鶏が生んでくれたし、
配給のメリケン粉(小麦粉)そして膨らし粉。
貴重な砂糖が手に入ると待望のカステラ作りを父が始めてくれた。
腹を空かせた兄弟と共に固唾を呑んで父の手元に見入ったものです。
泡たてから焼き上がるまで、子供は手が出せませんでした。
七輪に掛けた鉄釜から立ち上るふくよかな香り。
これが原点となり私にとってカステラは忘れられない味なんです。
福砂屋 ←のサイトで手作りの様子が見られます。
そして朝散歩の途中に、又もや出会った乳母車。

10月にどんな孫が授かるか?今から目尻が下がります。

この亀さんたちのように首を長くして孫の誕生を待っています。