
東京の山手線を動かす電気を供給している、小千谷市の信濃川発電所が、
国土交通省北陸地方整備局から水利権の停止命令が出され発電を即日停止した。

長年にわたり、自然保護を無視して、不正は無いと虚偽報告していたが、
地元自治体との協約違反の悪質な不正取水を続けていたのが発覚したためである。

不正取水の結果、十日町市の宮中ダムから下流域の小千谷発電所までの間は、
大河信濃川に水がほとんど流されず、夏場信濃川の水温が30℃以上にまで上がり、
魚が住めない状態が長年に渡り続いていたのだ。

住民からの訴えに重い腰を上げた監督機関が漸く水利権停止と言う鉄槌を下した。
JR東日本に取っては、水力発電所が使えなくなり大問題である。

公共交通を預かるJR東にしてこの有様、地方のニュースに過ぎないが由々しき問題である。
水利権再取得までには何年も掛かるはずで地域住民との交渉と言う有為曲折が予想される。

この夏のJR東の電力供給に不安材料となる。