昨日、妻と共に立ち寄った食品スーパーで親しくしている町内の人に呼び止められた。
私の友人の奥さんが亡くなったとの知らせである。
奥さんは6年半前に私と同じ大腸癌を患い、長い間の闘病もむなしく、
早朝に他界されたと言う。
仲の良かった友人は、看病疲れで窶れはて、
最近では道で出会っても、立ち話にも応じられない状態であった。
取る物もとりあえず、帰宅後直ぐに弔問に行ってきたが、
看病の6年間を切々と語って涙していた。
何で私だけがこんな病で死なねばならないのだと言いながら逝ったという。
町内に癌罹患者は多い。
経過が順調で転移していても正常な暮らしをしている人も多いし、
不幸にして亡くなる人もまた多い。
6年半の間に、40数回も入退院を繰り返し、町内が厭きれるほどに何度も救急車で運ばれ、
癌新薬のモルモットにされていたのではないかと思うほど、あらゆる薬を試してきた結果が、
今回の死別であったそうである。
同じ病気でありながら私とは裏腹な結果であり慰める言葉も無かった。
今日明日と、通夜葬儀を執り行うそうだが、49日が明けた頃、気晴らしに誘う事にしよう。