地方自治体の合併も一段落してきたようです。
ところが新潟県の中越地方では自治体同士の合併に不協和音が起きています。
中越大地震で最も被害の大きかった川口町ですが、地震前には自立できると小千谷市からの合併申し込みを蹴り、
地震後の大被害により町の財政は破綻状態となり、何処かの自治体と合併せねば自立も侭ならなくなってしまった。
隣接する小千谷市も、新しく合併して出来た魚沼市も、地震前に合併に誘いを掛けた時は、
川口町から、けんもほろろの断り方をされ、何を今更が。市民の偽らざる気持ちです。
川口町は、背に腹は変えられず、長岡市と小千谷市とどちらと合併するほうが良いかと住民投票をしました。
その結果、大多数が長岡市との合併を支持したのですが、肝心の長岡市は、川口町との合併に難色を示しています。
大きく分けて理由は二つ。
長岡市にとって川口町は小千谷市を挟んだ飛び地になる事。
更に、川口町の持つ赤字財政の負担が長岡市民にのしかかり、長岡市の赤字を膨らます結果になるのです。
合併のメリット所か、デメリットの方が突出しているので合併には慎重です。
小千谷市民は傍観の立場ですが、その底辺にある感情は、
小千谷市に相談もなく、合併先(長岡か小千谷か)の人気投票を川口町が町民に問うた事に有ります。
地震後の復興資金を川口町は町民に大盤振る舞いし、
小千谷市と長岡市との格差が大きいことも両市の感情を害しています。
どう変化し、どちらに転ぶのか、これから駆け引きが活発化します。