順風満帆に見える家庭にも、すきま風は吹き抜ける。
それが秋風と重なると心も体も冷やして吹き抜ける。
世間でも家族の絆その物に秋風が吹き出している。
思いやりという潤滑油が自己主張というピンホールによる穴から漏れだして家庭内がギクシャクしている。
世間は皆平等と教え込んできた、戦後60数年・・軋み音は家庭崩壊という形で現れだしている。
女性の権利主張が・炊事・洗濯・掃除・という家庭作業までも平等として男性に負担を強いている。
女性の職場進出がその根底にあるのだが、全て平等という思想事態が日本的ではない。
家長という者を中心としてきた従来の日本家族の良さを全て否定した結果が、
今の事態を招いていることに気づくべきであり、経験を積んだ今、回帰は可能である。
人間は飽きる動物であり、同じ者同士顔つき合わせていれば、啀み合いのあるのも当たり前であろう。
啀み合いの原因は些細な物から、深刻な事態まであるだろうが、その困難を乗り越える努力より、
より楽そうに見える離婚がもの凄く増えている。
覆水盆に返らずで、結婚により、世間から認められ、守れれていた家庭が、
いとも簡単に分解している。
男性から見る最近の女性像は「男女機会均等法」が施行されてから確実に強くなって見える。
「セクハラ」が世間に蔓延してから、男性が女性を敬遠する事態が陰に陽に増えている。
熟年離婚の増加より結婚適齢期の男性が、全て平等の家庭など敬遠する傾向が垣間見えている。
男性が求める家庭は安らぎの場であり、炊事・洗濯・掃除まで平等ならば結婚する意味が見えてこない。
定年までがむしゃらに働き、定年でホットした時、女性が下す三下り半など納得出来るわけもない。
団塊世代のその事態を垣間見ている今の若者たちが結婚したがらないわけである。
全ての元凶は「わがままな心」にあり、
思いやりの潤滑油の漏れを塞ぎ潤滑油の追加方法を模索出来る家庭だけが、
順風満帆の家庭生活を老後まで続けられるだろう。
凡夫の戯言でした。