あの時、ギャ~ツ~~~台所から、妻の突然の悲鳴があがった。
しまった見つかった・・・・
数日前から妻は高熱を発し、義母も肺炎で入院している。
掛かり付けの医師からは疑似肺炎の疑いがある為、明日にも入院を勧められていた。
子供には手が掛かり義父は脳溢血のリハビリで自宅療養中、会社からは出勤の催促。
ここで妻に入院されたらお手上げである。
医師の処方した薬は今日まで解熱には効きめがない。
万事窮した時に思い出した、民間療法で解熱剤に太ミミズが効くという事を・・・
一も二もなく薬局に飛び込み、解熱剤としてのミミズの有無を聞いてみた。
買い手はないが有るよの応え、溺れる者の心境で買い求めて来た。
説明書に従い、乾燥ミミズを取りだし土瓶に入れ煮出した。
乾燥した物にさほどグロテクスさは感じなかったが、煎じている土瓶の中を一目見て、
ゲゲゲゲゲ~~~小指大もありそうな太ミミズが土瓶一杯に渦巻いている。
見たらとてもじゃないが自分でも飲めない。
妻は真っ赤になって唸っている。
藁にもすがるつもりで最後の手段と、妻には漢方薬と偽って飲ませた。
一晩経った翌朝奇跡的に平熱となり、まさか妻が台所に立つとは思いもしなかった・・・
その時の悲鳴の声が最初の一行目である。
漢方薬と思いこんでいた妻が煎じ薬を入れ替えようとしたので、太ミミズのなれの果てが見つかった。
物も言わず全てのミミズを捨て、何度もうがいをする音の後、睨み付けられた。
しかし効き目は抜群、一瓶の土瓶の煎じ薬で見事に解熱、往診してきた医者もビックリしていた。
今でこそ笑い話だが、化学薬品万能時代に民間伝承薬も馬鹿には出来ないことの証です。
ブログ履歴が長くなると、書いたことを直ぐに思い出せない、老化現象です。
この話は果たして前に書いたような、書いていなかったような、書いていたのか???
ブログ仲間のtaboさんが、太ミミズの写真を出していたので、この実体験を書いてみました。