小千谷市で鯉ヘルペス病が23日錦鯉養殖業者の池から今年初めて発見された。
県の発表によるとこの業者は、県内9業者県外6府県の9業者から錦鯉を仕入れ、
県内8業者、県外5府県5業者に鯉を販売したという。
鯉ヘルペス病は発病した鯉の水槽の水を入れただけで他の鯉に伝染し、死に至らしめる恐ろしい伝染病である。
鯉にとっては鳥インフルエンザに匹敵する驚異的な伝染病であり、
県内全ての鯉業者間の取引が当分の間停止された。
鯉ヘルペス防止マニュアルに従った取り扱いをしていれば防げたとの指摘もあり、
一業者の怠慢から、中越地震で立ち直り掛けた養鯉業者には大打撃となっている。
錦鯉発祥の地なれば尚更注意をして欲しかった。
これで当分の間は外国向けの錦鯉復活はお預けとなり、その影響は計り知れない。
今のところ鯉ヘルペスは人間に伝染はしないで食べても無害とのことだが、
我田引水の営利主義は、何時も先走り、
鳥インフルエンザや米国産牛肉の例を作ってきた。
怖いのは、鯉ヘルペス菌が何時人間に害を及ぼすウイルスに変身するか判らない事である。
長岡市の天然池改造の信濃川沿いの越路公園池では毎年ヘラブナが大量死していて、
春先に新たに入れた鮒もことごとく病死している。
素人目には鯉ヘルペスが鮒に伝染しているように思われるが、
池一面に無惨な死骸を晒す光景には鬼気迫る物がある。
報道の影に隠されたこんな事実から、目を反らしていると、
何時か人間に伝染する大伝染病が発生するようで身の毛がよだつ。