ガソリンは高騰し庶民の懐も企業も四苦八苦。
そこで近未来を想定した耳寄りなお話を一つ。
原油資源に乏しい日本で唯一自慢出来るのは科学分野の裾野の広さです。
植物から作る燃料「バイオエタノール」の原料として多収穫米を休耕田で栽培し、
アルコールに転換する技術開発に新潟市が取り組んでいる。
バイオエタノールの原料としてはサトウキビが代表格だが、日本中での栽培は困難が伴う。
米なら日本中何処でも栽培出来、休耕田は掃いて捨てるほど有る。
自動車用燃料の可能性を探るべく、多収穫米「北陸193号」を使い昨年10アールを試験栽培した。
この米は晩稲のインデカ米の為、国内産のジャポニカ米とは発芽時期が異なり交雑は起こらないという。
収量は通常の米の1,5倍の850圓穫れたと言う。
サトウキビよりアルコール転換率は低いと見られているが、ここに技術開発力を生かす道がある。
今は一地方の地道な開発だが、日本の将来を見据えた開発の一つであろう。
新潟市はその他にも、廃食用油、菜種油、清掃センターで発生するメタンガスなどを「田園都市」の
特性にあった資源として、積極活用する方針だと情報が伝えている。