寄生虫に、たかられていた頃 | よかもん人生のブログ

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想定外は流行語となったが、

人体に寄生する寄生虫も寄生された人に取っては想定外の出来事である。

厳重注意;食事中の人はこれ以降は読まないで下さい。

半世紀前以前、日本人のほとんどは何種類もの寄生虫を体内で飼っていた。

私も家族も例外ではなかった。

おぞましい回虫や十二指腸虫、お尻の穴付近が無性に痒くなる、ぎょう虫

中にはサナダムシと呼ばれた各種の条虫。

魚介類や蛇蛙など生食をしていた人は瘤となり、体中をはい回る、蠢く虫の固まりに悩まされている

イカや鯖を生で食べると、アニサキスの被害は現在もある。

天然物の鮭、鱒や川魚の生食は以ての外である。

食糧難時代、人糞を畑に撒き野菜を育てそれを食べていた為、

野菜を経由した食物連鎖で、寄生虫の脅威を避ける事は困難だった。

回虫などの虫の為、痩せていても腹だけふくれ、見た目で回虫に寄生されていると判る子もいた。

学校や地域で駆虫剤として海草?(海人草?)を煎じた物を飲まされたがその飲みづらい事この上もなかった。

程なく駆虫薬「サントニン」が輸入開発され虫下しとして威力を発揮した。

生ネギを大量に食べても虫下しの効果があった。

虫がネギに麻痺して、フラフラになった虫がお尻から出てくる、口から飛び出すのを見た事もある。

人糞を畑に撒かなくなった事と、中性洗剤が普及し

野菜から寄生虫の卵が良く落ちるようになってから、極端に寄生虫感染は減少した。

その反面で最近の若い人は花粉症に悩まされている。

しかし最近の山菜ブームの陰で、山菜に由来する寄生虫の注意は皆無である。

「たがらし」や、「ニラ」など自然界で採れる野草には恐ろしい「肝蛭」が潜む。

本来牛や羊の寄生虫だが、人間がその草を食べると体内で孵化した虫は居場所が定まらず、

人体内を移動して重大な病気を起こす。

無農薬の野菜には野菜特有の線虫がいて胃酸の薄い人などが野菜を生で食べると、

病気を起こす原因となる事があると言う。

私の友人にも山菜をこよなく愛する人がいて、

年中山菜を食べていたが、奥さんが胃腸を壊し今や看病の為、

数年前から自由時間が無くなっている。

生野菜を好んで食べているから長生きすると言っていた人は、あっけなく胃ガンで亡くなった。

何事も程々が肝心と思うこの頃です。

目黒寄生虫館は→[こちら]です。