民主党党首が、小沢党首に代わり、今後の日本の行く末が取りざたされ始めた。
戦後60数年、日本は自民党が道をつけ、国民はその道を歩いてきた。
山あり谷ありの苦難の道を乗り越えて今日の繁栄に至ったのであるが、
この道はからくりの道でもある。
物の例えに、見識の低い人を、木を見て森を見ずと言う。
又、水は高きから低きに流れるの例えは、自然現象で誰にも納得できる事柄であるが、
ここに一端、人の手が加わると、からくり現象を起こし、見る人の目が誤魔化される。
長野県戸隠山などの「からくり屋敷」を体験した人なら判ることだが、
平らに見える部屋でも立っていられないし、水は下から上に流れているように見える。
日本人の歩く道を造った自民党とその道の作り方を指導したアメリカ、
歩かされている道の周囲が「からくり屋敷」の中なら、いとも簡単に国民はだまされる。
そこへ小沢民主党が出口を示しているが、その先は未知数で、出るか出ないか迷う所である。
小さな政府、年功序列の破壊、規制緩和など、
からくりの罠の中、判らずじまいで歩いてきた結果が、
格差社会として、平坦に見えていた道が、歩く先に段差のある道として見えてきた。
周辺諸国の国民が、日本を見る目にも、「からくり」が仕掛けられ、本当の姿が見えていない。
鏡の中に映る自分の姿は、上下は変わらず左右は逆に見える。
それが鏡と判断できるから人は不思議と思わぬが、もしそれが鏡と判断できなければ、
鳥や動物が鏡の中を攻撃するごとく、人は自分自身を攻撃する。
ちなみにアルツハイマーの人は鏡を判断出来なくなる。(これは身内で実体験しています)
同じ人間同士が、啀み合い戦いに明け暮れるのも、
政治と言う、人間の柵が、からくりを仕掛けた結果であると私は思う。
平坦で遙かに続く道を歩きたい。