末明にも電線を切り裂く風は、ビュ~ビュ~と金切れ声でがなりたて、大粒の雨を寝室の窓に叩き付けていた。
妻はいち早く起き出し、戸締まりの点検に深夜家中を見回ったという。
不覚にも私は白河夜船の真っ最中、朝、妻と娘に責められた。
何せ,蛸の八ちゃんと、貝談議の真っ最中で、あろう事か夢の中で話し合っていたものだから、・・・
嫌、決してアノ貝の話じゃないよ。
昨夜食べたアサリ貝の話です。アサリ貝の中にも、奇形の貝が含まれていた。
貝の口がアコヤ貝みたいに、波打っている物が少数ではあるが見つかった。
アサリ貝の個性のある模様は良いが、貝の変形は頂けない。
これも環境汚染の成せる技か?嫌でも汚染物質が口に入る。
我が家の蛸の八ちゃんは既に四本足になり果てている。
夢のまた夢、環境汚染のこと,夢夢忘るべからず、あ~あ目が覚めた。
我も年老いた、昔ならアノ貝の夢だったはずが・・・・