豪雪に苦しめられたこの冬も、もう今日から4月となった。
この雪を利用した、雪収納型、雪冷熱利用個人住宅が
新潟県雪冷熱エネルギー活用調査事業に選ばれ、県のノウハウを取り入れて住宅が完成し、
本日と明日、完成見学会が小千谷市で開催される。
長岡技術大学上村研究室、雪国住宅研究会が、技術協力した住宅とのこと、
雪を夏の冷房に有効利用できるとは、豪雪という災害を逆利用したユニークな考えである。
雪ダムや、雪室利用の企業活動は以前からあったが、個人住宅としては日本初の試みとのこと、
夏の冷房にどれほどの効果が見られるか、雪が夏までどれほど残るのか?興味は尽きない。
三年間モニターとして、データー収集にあたると言う。
高床式の住宅の一部に、60立方メートルの雪貯蔵庫を設け、
夏場に送風機で冷風として送り、室内の空気は送風機で雪室と循環させる。
8畳の3部屋を室温25度に保つという。
食品保存の雪室機能としても使え、
豪雪地の雪利用、地球温暖化対策など県が力を入れている事業の一つである。
夏の雪室の温度は5℃で室内との温度差25℃を利用した除湿効果も期待できる。
室内の飽和水蒸気量が、温度に正比例しているためで、
1立方メートルあたり、飽和水蒸気量は30℃室内で30グラム、5℃で6,8グラムである。
この飽和水蒸気空気を循環することにより、
部屋の湿度が下がり、加えて粉塵や水溶性ホルムアルデヒドなど
臭気等を雪に吸着させて除去できる事に期待が持たれている。
今日時間が許せば見学に行きたいものである。(見学に行けたら後で写真を載せます)