今日、郵便局員がまた家を訪ねてきた。
妻の叔母さん宛の生命保険の中間割戻金の振込先についての問い合わせである。
叔母さんは既にアルツハイマーのため、我が家で全ての手配を済ませて、施設に入所させている。
叔父さんは平成4年にアルツハイマーで死亡した。
空き家は私が管理して、3年以上になる。
今は介護度5で、家に帰れる見込みもない状態。
私と私の家族の認識はあるが他人の事はほとんど忘れている。
夫婦共に同じ病に倒れたのだが、子供も親戚もいない不安から、
二人が発病する前に、後のことは全て頼むと公証人に頼み、妻宛の遺言状を書いてある。
日常のお金の管理は妻が全てやっているのだが、何処に振り込むかの承諾は本人のサインが入るという。
明日にも介護施設に郵便局員と行き、施設員立ち会いの下で、本人のサインを貰うと言う。
財産など何ほどもないが、サラリーマン人生の終わりがこれでは哀れである。
健康こそ何より大事だと、またも痛感させられた今日である。