まさか平成の現在に、真似する犬が現れるとは、お釈迦様でも気が付くめ~とちょこっとベロを出す。
我が輩達は「よかもん家」の飼い犬パピヨンの、俺様がパル、控えているのがノアである。
ちょこっと威張っては見た物の、「よかもん家」での順位は下から一番と二番である。
何とか上に上がりたく、奥さんと娘さんには、時々抵抗を試みるが,まるで効き目がない。
「よかもん」ご主人には完全服従するしかない。
こんな群れ環境だが、快適生活を過ごしている。・・早々、一つ忘れていた。
年に2、3回は、雲付くような大男、1,8メートルもある、この家の長男が帰ってくる。
なかなかスマートでいい男であるが、結婚はまだのようだ。
初めの頃は威嚇してみたが、てんで刃が立たないから、彼が来ると、愛想を振って近寄る事にした。
よかもん御主人は、僕(パル)や弟(ノア)の態度で犬語を解してくれる。
散歩の前に服を着せてくれるのは、奥さん、手慣れた物で、抵抗は一切無視。
リードを付けられご主人の待つ玄関へいそいそと歩く。???
本当はもう夢中、我先に玄関に向かう。
玄関が開くやいなや高床式の石の階段を駆け下りる。
すぐさま新雪の中で転げ回る。 ひとしきり遊んだ後に散歩開始。
顔なじみの古猫のルイはいないか?、見知らぬ犬の臭いはないか?、雌犬の臭いはしないか?
鼻を雪の中に突っ込みながらの散歩が、小一時間続く。
仲良しの雌犬達の大半が、避妊手術をしてしまって、男心をくすぐらなくなった。
専門用語で言うと、雑種強勢の犬が減り、近交劣化の犬が増えたために、やむを得ない処置だという。
皆が皆、血統書付きの犬を欲しがったため、奇形の遺伝子を持つ犬が増え、
奇形の犬をこれ以上増やさないため避妊を進めるのだと聞く。
癌の心配も高いのだと聞いている。
目には見えずとも、生まれながらの奇形遺伝子を持つ犬は、数知れないそうである。
我が輩も気を付けねばならない。
「よかもん家」の先代の飼い犬シーズー犬の「ラン」先輩は、8歳で脳腫瘍癌で亡くなったそうだ。
おや?もう散歩は終わりだ、この続きはシリーズとして、又話しましょう。ワン・ワン・ワン。