敵弾がが鉄兜の裏に添って抜け出ていたという。
そのキズが原因かはわからないが、晩年アルツハイマーを患い亡くなった妻の叔父さんが、
沢山の戦争関連の本を集めていた。連れ合いの叔母さんも同じ病で施設に入れた。
発病する前から、家屋敷の後の管理は任されているが、中越地震後は、
室内の漆喰の壁は全て損傷し見る影もないが、土台や柱にはほとんど損傷はない。
仏壇や衣服など生活用品はそっくり残されている。
叔母さんに子供もいない事から、この家に住む予定の人はいない、
叔母さんが生きている内は地震で被災した人に貸しもならず、困っている。
本は別である、欲しい人があれば贈呈しても良いとかねがね言われていた。
叔父さんもそれは本望だと思う。
本棚のガラスは、地震で壊れ投げ出された本を、手当たれ次第に括り、本棚に収めたが、
写真の本はその一部である。