今月23日で大地震から一年となる。復興の槌音はそこ此処で聞こえ、
23日には、大々的に避難訓練がある。
国勢調査に加え、今、総務省からの調査員が訪れてこられて、家計調査の協力を依頼されている。
町内で10パーセント程度がセレクトされた調査対象だという。
細かい項目の書き込みがあり、プライベートが剥き出しとなる。
半年間の家計簿の書き込みを依頼され、一月ごとに家計簿を回収に来られる。
野菜や果物など、種類ごとから数、その重さをグラムごとに書き込む。
これでは調査に協力する家庭を探すのも大変であろう。
妻は引き受けたようである。地震のことを書く前にとんだ邪魔が入った。
実体験を短く纏める。
一年前の土曜日の夕方、レストランの駐車場。・・・どどどどどど~ズシイン。
車が1メートルも飛び上がった感じで、三人とも車の天上に頭がぶつかった。
何事が起こったか、茫然自失である。次の瞬間、・・・グラ~グラ~グラ~グラ~グラ~~~
経験したことのない横揺れが来た。地震だ大きいぞ・・・・・
電柱が傾き地面は隆起し陥没したところもある。地震が続く中、慎重に道を選び帰路についた。
時折大きな揺れが来る。こんなに大きいのが連続してくるなど、常識外である。
道々沢山の家が潰れて、人は放心状態で外に集まっている。
お寺など見るも無惨、灯籠や墓石はほとんど倒壊。本堂も傾いている。
高床式の我が家は外観を見る限り難とか無事のようだ。
家の前の駐車場に車を止めた。だが揺れの中危なくて我が家には入れない。
各町内の空き地ごとに人が集まっている。皆が着の身、着のままである。
ライフラインの全てが止まり、携帯電話も通じない。ラジオさえ誰も持っていない。
私のカーナビのテレビが唯一の情報源。入れ替わりに人が覗いていく。
とにかく水と食料を求めて、家族を車に残し、探しに行った。
電気が来ていないため、自動販売機はダメ。知り合いの酒店で、何とか清涼飲料水とパンを確保。
車でパクついた。女性はトイレに困っている。
物陰でバケツなどに排尿して下水に流す。
けたたましいサイレンを鳴らしながら警察と消防は走り回っている。
空では沢山のヘリコプターが低空で飛び回る。
町内ごとの避難所の連絡はないが、噂から、体育館や学校に避難する人が大勢出てきた。
犬連れではダメとのこと。車で三日三晩過ごした。
四日目足に異常を感じ、車庫に移動して何とか凌いだ。
何時貴方の所に地震が起きるか判りません。備えを忘れずにすることが寛容です。
地震体験者より・・・・・