昨年の中越地震からまもなく一年になる。
町中に復興のツチ音が響き渡っている。
小川の中に建設機械が設置され土手の修理をしてる端では、歩道が掘り返され、補修が続く。
倒壊のために歯が抜けたようになっていた町並みも、漸く地震前の家並みに戻りつつある。
その中に解体途中で放置されたままのビルがポツリポツリとある。
内装に使われていたアスベストのため解体中止を余儀なくされたビルである。
聞くところに因るとアスベスト飛散防止の解体費用が高騰したための中止という。
遺憾ながら、アスベストが問題視され出す前に解体した人は、お咎めなし。
何とも腑に落ちないが現実である。全国で同じ問題が発生している。
私の肺にも少なからず入っているはずである。後は天運に任せるしかない。
急くな騒ぐな天下のことはしばし美人の膝枕。
この便利な言葉を自分の生き様に適用する事に決めた。
それにしても今日は良い天気である、これからも人の英知を信じることにする。