水野美紀
ジョー・キャラハン『瞬きすら許さない(2023)創元推理文庫』英ウォーリックシャー警察の女性警視正キャット・フランク、その相棒は人工知能操作体ともいうべきAI分析官(AIDE)ロックは3Dデジタル・ホノグラム映像でキャットにつき従う。
天才分析官テリーが活躍するM.W.クレイヴンの『刑事ワシントン・ポー・シリーズ』を一歩進めて、AI分析官(機?)がいろいろ提言してくれる。ただ、このAI分析官ロック(当然ながらひとの感情を理解しないことから)一言多いこともあって、刑事歴25年のベテラン警視キャットとことごとく衝突する。情知派と理論派の対立で刑事ものでは定番ですかね。
AI分析官が捜査に加わることで、警察の人的コストカットを図ろうというもので、AI分析官を含め総勢6人体制のチームがテストケースとして失踪人の捜査を開始するのだが。2024年の英国推理作家協会賞新人賞他を受賞するなど、英国ではすでにシリーズものとして、全4巻完結の内3作まで発表されている。
ジョー・キャラハン:瞬きは許さない(2023)創元推理文庫
作者のデビュー作ということもあり、シリーズ化は考えていなかったンじゃないかな。ひととAI刑事の対立&衝突が読みどころなのに、終盤ではずいぶん(ディープラーニングの成果から)間合いを詰め理解が進んでいる。
さて、国内で映像化するとしたらドラマ『絶対零度』で、法務省官僚・未然犯罪捜査班統括責任者役で好演した水野美紀さんに、アラフィフ警視正キャット役を。AI分析官には松下洸平あたりはどーだろう? キャットの神経をめいっぱい逆撫でしてほしいものだ w


