齋藤清二郎。文楽首の研究 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

人形浄瑠璃 文楽

 

齋藤清二郎『文楽首かしらの研究(1943)アトリエ社』は、戦時中の発刊(限定2000部)。判型B5版の豪華本で、134点の写真や解説図版、検索が容易にできるようにと分類表まで付属する。戦火のなかこれだけの(詳細で執拗?ともいえる)仕事がなされたことに頭が下がる。

 

傾 城

齋藤清二郎:文楽首の研究(1943)アトリエ社

 

残念なことに私はこのジャンルにうとく、齋藤清二郎(1864~1973)については詳しくない。齋藤は文楽の研究者、洋画家でもあり文楽の木版画なども残っている。戦後、写真家入江泰吉に文楽人形の撮影を勧めたことから写真集が出版された。なお、本著でも入江が50点ほど撮影している。

 

娘:妹背山婦女庭訓 お三輪  がぶ:嫗山姥 八重桐

 

齋藤清二郎:文楽首の研究(1943)アトリエ社

 

ずいぶんと前に気まぐれに買ったもので、時おりひっぱりだしてはお絵かきの材料に。江戸明治の文楽人形は派手さはないが心惹かれるものがある。巻頭序文は谷崎潤一郎。

 

和田合戦女舞鶴 市若