渡瀬恒彦
少し前に触れた映画『戦国自衛隊』に、やさぐれた自衛隊隊員矢野隼人役を渡瀬恒彦が演じていた。若いころの渡瀬はちょっと狂犬っぽい雰囲気(凄み)があって「良いな」と思っていて。1970年代前後の「やくざ映画」全盛期で、そーいう俳優さんが登場する時代だったのかな。
さて、マイクル・Z・リューインの、私立探偵アルバート・サムスン・シリーズ第2作、石田善彦翻訳による『死の演出者(1973)ハヤカワ文庫』では、サムソンはベトナム戦争でPTSD(心的外傷後ストレス障害)を負った帰還兵による射殺事件に関わる。当初は精神錯乱からくる突発的な事件と思われていたのだが…
マイクル・Z・リューイン:死の演出者(1973)ハヤカワ文庫
サムスンは非力で、どちらかといえば頭脳派。まー渡瀬恒彦とは真逆のフツーの、探偵に不向き。本人もそー思っているフシがある。ところが、調査にのめり込むほどに(悪い予感があるにも関わらず)陥穽に自らはまり込んでいく。普通人が狂犬化する。結局、窮地に一生を得るというか。
1970年代のエンタメは暴力や狂気に満ちていて。一方でサムスンのようにソフトボイルドな探偵が現れたりして、あるいは戦後の狂気からの離脱を感じさせるところもあるのだが、現代の世界情勢はふたたび(独裁的な)戦争とハードボイルドな狂気が噴きだしている。
朝撮り写真
寒波が来ますかねぇ







