荒俣宏。図像探偵:眼で解く推理博覧 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

Mario Laboccetta

 

4年ほど前に入手し紹介したボードレール『悪の華 Livrairie Grund, paris』の再販本で、挿絵はマリオ・ラボチェッタが描いた。日本ではもう一息馴染みの薄いイラストレーターながら、古書を入手したころに比べればネット情報は増えた感じがする。

 

 

ところで、荒俣宏『図像探偵:眼で解く推理博覧会(1992)光文社文庫』で、ラボチェッタが挿絵を描いたアルベール・ロビダ『南海の異常大旅行』が紹介されている。スキューバ・ダイビングで疲れた「潜水服の姫君」が、マスクを外しグッタリと悩ましげに眠っている図で。なんともな。

 

こうした図像本は荒俣宏が20〜30年前ころから少しずつ紹介してくれていて、この絵本『潜水服の姫君』では「彼がいよいよ漫画じみたタッチと異常な細部主義をこじらせていたことだった」などと述べている。アルベール・ロビダ Albert Robida(1848-1926)はSF風作家にして挿絵画家としても知られる。

 

アンドレ・エドゥアール・マルティの挿絵 模写

 

 

 

荒俣宏の図像本

 

19〜20世紀前半は挿絵(図像)の黄金時代で美しい挿絵本が多く遺されている。荒俣宏は1990年以降、彼が収集した図像の紹介本を大量に出版しているが、先日2万冊余の蔵書を処分したというニュースが流れた。ラボチェッタ本はどうなったンだろう。

 

診療所の植込み

 

南 天