安達祐実
NHK地上波で北原亞以子原作の『慶次郎縁側日記第3シリーズ(2006)』再放送を愉しく観た。原作は1997 - 2013年まで作者が亡くなられるまで全18巻続いた人気シリーズ。テレビドラマ化は2004年から06年まで全3シリーズ、各10話・全30回が制作された。脚本は宮村優子・山本むつみ。
原作はシリーズ化する予定ではなかったため、初巻を出版するに際し話の整合をとるために発表順を入れ替えている。しかし、森口慶次郎の養子晃之助にいきなり嫁がいたり幾分の無理がある。ドラマではシリーズごとに短編連作の形式をとるが、初期原作では短編読切な感じがする。
おぶん(邑野みあ) お登勢(かたせ梨乃)
原作本は全18巻読み通していないのだが、ドラマはすばらしい人情ドラマに仕上がっていて、この時代までは「時代劇」が成立していたんだなって気がする。
非業の死を遂げた同心森口慶次郎(高橋英樹)の娘・三千代(岡本綾)の夫になるはずだった養子の晃之助は新たに皐月(安達祐実)を娶る。一方、慶次郎現在は根岸で商家の別荘の寮番、いわば隠居状態になったものの折々相談事が舞い込んで。といった設定になっている。
第1シリーズで自死することになる岡本綾は哀れにして可憐。父の業罪を背負い続けるおぶん(邑野みあ)は難しい役を見事に演じ、美人可憐な三千代の死後嫁ぐ皐月(安達祐実)には、ほとほと感心するばかりだが、かっちり時代劇している料亭「花衣」の女将お登勢(かたせ梨乃)には、ため息がでるほど。
夕 雲
おぶん(邑野みあ)・お登勢(かたせ梨乃)のイラストは10年以上も前に描いたもので。どーしようかと思ったもののせっかくなので再掲します。皐月(安達祐実)の眉がなぁ。泣けるw
しぶとい外来種・キンケイソウ




