E.D.ホック。サイモン・アークの事件簿 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

伊勢谷友介

 

図書館の除籍本棚からエドワード・D・ホック『サイモン・アーク(Simon Ark)の事件簿Ⅰ.Ⅱ(2008)創元推理文庫』をお持ち帰り。ホックのデビュー作でサイモン・アーク初登場の「死者の村(1955)」以降の(多作な)短編から作者本人が選んだ全5巻のうちの2冊です。オカルト探偵とクレジットされていてお持ち帰りには、迷ったのですが。

 

主人公のサイモン・アークは悪魔を探して世界中を旅し、推定年齢は2000歳(実際は1500前後)『自省録』の作者(にしてローマ帝国時代のカトリック司教、神学者、哲学者である)アウレリウス・アウグスティヌス(354 - 430)とも面識があったとか。元々はコプト教徒の僧侶だったようで、黒魔術や悪魔教に関する本を出している。

 

E・D・ホック『サイモン・アークの事件簿Ⅰ.Ⅱ

 

容貌は「背が高く、年寄りではないが顔に細かいしわがあり、ある意味では非常にハンサムだなのだろうが、女性が彼に惹かれるとは想像できない」とある。「オカルト探偵ものかよ」とは思ったものの、読みだしたら案外面白い。宗教史などが絡んで来て歴史ミステリの傾向もある。拾いもの。

 

ということで、主人公のサイモン・アークには(彼しかいない!ということで)伊勢谷友介に演じていただく。『マトリックス(1999-2021)』のキアヌ・リーブスも考えたが、ここは伊勢谷くんに映画復帰してもらおう。図書館の除籍本棚からクリスマス・プレゼントいただいた。

 

 

 桜木に雪降り積もるしんしんと次郎眠らす

 屋根は枝垂れて

 

一晩でこんなに雪が積もっちゃって。現在も「次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ」状態です。ようやく事務所にたどり着いたものの、窓外は音もなく不気味な気配が。