リップヴァンウィンクルの花嫁の黒木華 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

 映画〝リップヴァンウィンクルの花嫁〟劇場版の黒木華

 

都会に暮らす人たちによる虚実ないまぜの(ちょっと残酷で美しい)ファンタジーといった内容でしょうか。主演の黒木華をイメージして書いた岩井俊二の同名の小説を映画化したもので、黒木は主体性に欠けピンボケしているような役柄を自然にこなしている。どんな風に書かれているのか、小説も読んでみますかね。

 

婦人子供倶楽部 第140号(1937)報知新聞社

 

婦人子供報知 口絵:川上四郎

 

報知新聞の購読者向け「婦人子供報知」は中身36ページに表紙&裏表紙、月2回発刊された。表紙絵は多田北烏、口絵は(われらが長岡市出身の童話画家)川上四郎です。

 

ポケット第2巻第1号(1919.01)博文館

 

ポケット第2巻第1号 目次

 

大正7年創刊の文庫サイズの雑誌「ポケット」価格は当時10銭。だいたい200ページほどで内容は上掲の目次のごとく、全体に挿絵も内容もユルい印象ながら、なぜか折込み口絵だけが立派で、本号は北島春石の家庭小説「二人の母」を題材に伊東深水が描いています。

 

ところで近年の研究では、大正初期に大ヒットした柳川春葉「なさぬ仲」は北島春石の代作だったといわれており、あんまり評判になるものだから原稿料でもめてしまい、途中から(やむなく)春葉が書き継いだため、前半は折々美文調の情景描写が散見するのに比べ(春葉の分は)人物の言動ばかりになるとある。