北森鴻の孔雀狂想曲 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

 2018年賀状

 

あけましておめでとうございます。戌年賀状は「アシガール」で。私が間違って戦国時代にスリップしたならば(信長協奏曲で柴咲コウが演じた)濃姫のために尽くしまする。

 

 Picture diary.101 孔雀狂想曲

 

北森鴻の作品のなかでもお気に入りの「孔雀狂想曲」を再読しながら、私が勝手にキャスティングするとしたらなどと妄想をたくましゅうしたところ… 客足絶えて暇をかこつ骨董品屋の(糸のように細い眼の)主人役に新井浩文。最初は仲間由紀恵の夫君を据えてみたのだが、やはりイメージがイマイチ。

 

主人公に絡む(天然の)女子高生アルバイターには、今どきのティーンなれば誰にでも勤まりそうなのだが、デビュー当時の榮倉奈々を起用する。(海街ダイアリーの四姉妹〝天然〟三女役の)夏帆とも思ったが、デビュー当時はただただ〝かわいい風〟なので自然にハマりそうな榮倉で、楽しく読み終えたのでした。

 

 

さて作中、アルバイター榮倉奈々は、顧客から預かった査定300万の根付を(いとも安易に)破損。業界では常識三倍返しの決めがあり、絶望的ともいえる900万もの弁償に、榮倉に殺意すら抱く新井浩文の演技は… やはりここは(糸のような眼で)ジッと固まって声も出ずといったところでしょうかね。