与板人物小伝 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信
与板の人々01
与板の人々02
 与板の人々—与板人物小伝

「与板城下町散策マップ」に挟み込まれるA4サイズの「与板人物小伝」で、与板出身縁故の知名人を14人リストアップしている。幕末の与板藩は井伊家の治世で、井伊直弼の4男が10代の藩主に就き、そして最後の藩主として維新を迎えている。良寛の父・山本以南は当地割元新木家の出身で、出雲崎の名主山本家の養子となり、良寛や由之(ゆうし)ら10人の子をもうけた。この以南の肖像を描けという注文があって、これには少し困った。外見に関する記録がまったく残されていないからで

しかたなく良寛さんから類推して勝手に描いた。良寛の父であるからして、痩躯でやや厳めしく、俳人でもあったことから利休帽を被せた。具体的には渋いところで俳優の品川徹をイメージした。「散策マップ」表紙には良寛を描いたが、こちらは笠智衆まんまである。さまざまな良寛の銅像が建てられていて、いちいち表情を確認してみたが、車寅次郎を温かく見守る和尚さんの姿が頭の隅から離れなかった。よって笠智衆演じるところの良寛師でありまする。