岩佐東一郎宛の葉書 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信
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 岩佐東一郎宛の葉書(1965)

(われらが新潟県出身の)詩人堀口大學の取り巻きのひとりだった詩人岩佐東一郎の葉書をみつけました。近藤東(詩人)安住敦・八幡城太郎(俳人)はwikiに詳しいのでご覧下さい。どうやら〝還暦祝い〟のパーティーが開催されたようで「お互いに死期は近くなりましたね(近藤)」などと書いてあります。もう一枚は、ひいき筋の挿絵画家神保朋世からのものです。

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 岩佐宛 神保朋世の葉書(1965)

岩佐の〝還暦祝い〟出席のお礼かたがた「これから京都にいって舞妓さんを描くんだ。ついでに吉野の花を観てくるつもり」などと書いてあります。この舞妓さんの写生仕事の一部はこれ(下の写真)じゃないかな? 表面下には「(雑誌)〝窓〟印刷があがりアゴを出してます」とありますから、おそらく岩佐もなにか寄稿しているのでしょう。

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 神保朋世の肉筆色紙

まぁ色紙なので、舞妓さんに描いてあげたといった〝ついで仕事〟だと思うけれど、時代的には割とあっているんじゃないかな。「だからどうした」といったほどのものではないのですが、4葉まとめて数百円でネットに流れていたのでつい購ってしまいました。コレクションにしてはあまりに渋すぎますかね。