雑誌 JUGEND（1900年第4号）ドイツ
雑誌 JUGEND（1897年第32号）の挿画から
1896年ミュンヘンでゲオルグ・ヒルトによって創刊された隔週の挿絵入大衆週刊誌『JUGEND』A4版、本文約20頁前後に巻末に広告が数頁、2～3色の石版、ジンク版、写真凸版など当時の最新の印刷技術を駆使して、魅力ある挿絵やカットを満載したユーゲントシュティール時代のドイツの有名な雑誌（だそうです）。ユーゲントシュティール（Jugendstil＝青春様式 ）とはドイツの世紀末美術の傾向を意味し、この雑誌 JUGEND が命名のきっかけになりました。
1896（明治29）年ですからね。当時のわが国の印刷技術とは段違いの精緻な仕上がりです。日本も日露戦争のせいでグラフ雑誌が次々に創刊され、海外よりオフセット印刷機を輸入するなどようやく大量印刷の時代を迎えようとしている。ドイツはグーテンベルグによって活版印刷（1445年頃）が開発されますが、印刷業界は今でも印刷機といえばドイツの「ハイデルベルグ」メーカーを連想するほどです。あまりに美しい表紙＆印刷なので、つい購ってしまいました。
雑誌 JUGEND（1897年第32号）