
待っていた用心棒:伊藤雄之助(S43.1 start)

待っていた用心棒:伊藤雄之助
昭和43年発行の「キネマ旬報増刊:テレビ時代劇傑作選」がでてきましたね。前にご当所出身の近衛十四郎「素浪人 月影兵庫」のイラストを描いた時に買ったのでした。この伊藤雄之助のテレビも記憶にございます。最近、東京で「怪優」とか言われてリバイバル上映されているようですが、確かに今どきもてはやされそうな雰囲気があります。この番組は、前作の栗塚旭「俺は用心棒」の続編が契約でこじれ、しかたなく集団劇による“用心棒”シリーズ第2弾となったのでした。
動乱の幕末、アウトサイダー4人組は旅のまにまに、庶民の味方をするのだが結果はもう一息かんばしくない。リアルを追い求めた時代ですから、結末もまた必然的にハッピーエンドとはいきませぬ。その番組最後のナレーションは
雪のひと夜が明けるころ 浪人たちは去った
城下も 宿場も 街道も 雪に埋もれる
その雪に埋もれたように すべての事件は
記憶から消えた… ただ、古びた旅籠に…
(真面目に)ベタなセリフですね。いいですね。たまりませんね。さて、脇役に右左田一平(品田万平)、島田順司(捨て犬)、高橋俊行(狂犬)でした。

キネマ旬報増刊:テレビ時代劇傑作選
倉本聰のシナリオで「文吾捕物絵図(松本清張)」、五社英夫の出世作「三匹の侍」、石坂浩二の「お庭番」そして「素浪人月影兵庫」。昭和40年代はテレビ時代劇の絶頂期です。素晴らしい。