ヤシカ・エレクトロ35のコンバーターと骨董的価値 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信
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S藤君が1960年代のヤシカ・エレクトロ35のテレコンバーターを持ち込んだので、さっそくレンズにねじ込んでみた。画角は専用のファインダーで確認したら、カメラ本体のファインダーでピントを合わせ、コンバータの表示に従って再度距離を設定し直す(のだろうか?)。F1.7の明るいレンズが装着されていて「ローソクの光」でも写るというのが売りなのだが、このコンバーターを付けるとF.4と暗くなるのがいかにも惜しい。そんなこともあってか、国内よりも海外向けに販売されたらしい。

前々から一度手に取ってみたいと思っていた装具で、これはうれしい。ワイドコンバーターが0.8倍(45mm→36mm)に、テレコンバーターが1.3倍(45mm→58.5mm)の望遠になる。手持ちのエレクトロ35GLは40mmが装着されているので、若干広角気味になる。やたらとごつい図体だが、付けてもたいして変わらないところがたいへんゆかしい。文鎮代わりにする人もいるようだから代用利用のほうで活躍しているのかもしれません。

昔大真面目で造っていたこんな製品も時代が移れば無用の長物です。現在最先端のズームレンズもやがては時代遅れになるのでしょうね。その時代は充分間にあっているのに、より便利にと工夫を重ね累々と不要物を増やしていくのですから不思議です。でも、新しい製品が開発されないことには旧製品にレトロ感は出ませんし、骨董価値も生じないのですから難しいところです。私自身もそろそろ古物臭を発し始めましたので、ぼちぼち骨董価値がでるやもしれません。懐に余裕のある方は先物買い? はいかがでしょう。