桂離宮と橋本治「ひらがな日本史4」 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信
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NHKご当地もの大河ドラマ「天地人」の放送が始まったが、食指が動かず観なかった。大好きだった「仕事人」シリーズが新装再開したが、こちらも観る気が起きず、代わりにNHK「桂離宮/知られざる月の館」は、ちょうど橋本治「ひらがな日本史4」を読んだばかりで興味深く観た。全体は簡素ながら細部にこだわった建築は「日本美の極致」と評されるが、随分作為が目立ち人工的に思える。綺羅摺りの襖とかビロード貼り交ぜの腰壁、釘隠しや引き手の意匠、材木の選択などを細々と紹介してくれたせいだろうか。

もちろん、桂離宮は見事なのですが。橋本本も珍しくページを割いて論考していますので、興味のある方にお薦め致します。年末からイアン・ランキンのリーバス刑事もの「首吊りの庭」はスコットランド・エジンバラのマフィアの抗争に巻き込まれ、続く「死せる魂」では小児性愛者をめぐる様々な犯罪が描かれる。希代の殺人鬼ケアリーと主人公の虚々実々の駆け引きが面白い。いずれも、複数の事件によって織りなされた犯罪が徐々に巨悪病巣を浮き彫りにしていく。1998~1999年の作品で内外の評価は高い。

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事務所の床がコンクリートで足腰が深々と冷えて、午後には声がかすれてしまった。そば屋さん通販パンフは下版するだけの予定が大修正が入って、今日は仕事リハビリの予定が目一杯働くはめに。歳暮商戦はまずまずとのことで安堵。年末に開催した建築屋さんの見学会は大盛況で、S設計事務所さんからお歳暮まで頂き、こちらも安堵。情報誌は間違いがいっぱいあってお叱り連絡が続き、やれやれ。まぁ、善くも悪くも今日から仕事始めですね。