
いきなりの春日に汚れきった心を掃除しました。違うな、汚れきった部屋の大掃除です。部屋の乱れは心の乱れ、恐妻家トルストイ翁の箴言でございます。将棋NHK杯決勝戦(佐藤康光棋聖vs鈴木鈴木大介八段)を横目で見ながら、古本を大きな下げ袋に3ツほどまとめました。名残惜しい表紙絵もありますので複写して後、古本屋に持ち込みましょう。中には、この本面白かったんだよなぁ(でも、内容は覚えていない)という本が幾冊もあって、もう一回読んでみるかなぁ。と、里心を起こすとふたたび滞るのです。そうそう、佐藤康光連覇達成でありました。



柴犬が塀にもたれて眠りこけている月曜日朝九時前のこと
冬越えて枯れた植木に水をさす乾いた歩道に一筋ながる
春陽が差すといっても朝の9時まだ寒気が残っているのに、犬にとっては充分暖かいのか温まり始めた塀に背中を押しあてるようにして眠りこけている。善きかな。ひとに犬のように暮らせというのは難しいが、外国から日曜だの月曜だのといった習慣というのも、犬を見ていると迷惑なことだ。もっとも江戸時代には休むという観念がないのだから、曜日の移入は歓迎したのだろうか。以降、働きすぎだといわれ、ゆとり授業を諮られ、ね。今度は成果主義だの能力低下だの、その基準はなんなのでしょうね。
NHK片岡愛之助の舞踊「流星」を観た。年に一日牽牛織姫が会われる日に、雷夫婦の喧嘩仲裁を願いでる流星(流れ星・夜ばい星ともいった)の迷惑譚。上方歌舞伎で人気の片岡愛之助は35歳、次代の切り札であります。昔、ラジオ「邦楽ジョッキー」のパーソナリティをやってましたっけ。今の若者でもちゃんと役者面になるものです。育ち教育ですな。おじさんも精進しましょうね。