
バスケの看板の後ろにエルビスがひっそりと奏でております。気づいているのかいないのか、悲しいことに通行人は振り向くこともなく通り過ぎてゆく。
恋などしなくても生きていけると思ってた
君が目の前に現われるまでは
でもこれから先の人生は
君を永遠に愛し続けよう
僕だけのものになってくれ一生、一人ぼっちにしないで
君といないと生きた心地がしないから
君がほしい 必要なんだ 愛してる
気持ちはどんどん強くなる
I Want You, I Need You, I Love You. 詳しいことは小泉前首相に聞いてくださいね。


こういう遊び心は大歓迎です。徘徊老人を楽しませてくれますね。このビルでは前にマリリン・モンローが窓外でスカート押さえてましたっけ、3~4階で。下から見上げる形でサービス満点でした。いつの間にか撤去されていたので、いたく残念がったものです。まだ、デジ一眼を持っていないときでしたので、望遠が使えなくて。まぁエルビスは最高ですが、里見八犬伝の静姫、いや毒婦玉梓が暗がりで静かに奸計の爪を研いでいたりしたら、凄い。徘徊大賞をあげましょう。

代わりといってはなんですがキングコングが鎖に巻かれていましたね、2階に。エアコンの室外機にくくられていて残念ですが、モンローの再登場もあるかも知れませぬ。こちらのオーナー、ひょっとしてこの手のコレクターでいらっしゃいますでしょうか。ちょっと、お話しを伺ってみたいものです。さて、今朝方4時くらいまで新聞切抜きを捲っていたせいで、いまだ脳が回転しておりません。新聞連載の切抜きは一枚一日分ですので、つい丁寧に読んでしまいます。
ついでに裏を読んだりするので遅々として進みません。それでも「李杜の国から」は2ヶ月ほども日めくりしました。紀行文かと思ったら小説でしたね。詩人になりそこね詩の評論をなりわいとする主人公が、詩人仲間の中国旅行で、やはり詩人でかつての同棲相手と同行することになり、紀行の間に間に当時を回想しながら進んでいきます。二人は音楽好きという設定で、リヒテルのシューベルト演奏会など詳しく語られますが、すこし冗漫かな。音楽を語るのは難しい。
作者の清岡卓行は詩人ですので、私小説な面も多分に抱えているのかもしれません。主人公が自分や自身の詩にたいして、真実味がない嘘っぽいと裁断し詩人を断念する真面目さは、現在の青年像ではないのかな。詩人という世界の話でもあるけど、20年前という時代感でもありましょうか。さて、情報誌編集も終盤です。今週はトラブル続きで疲れました。細かい仕事がたまってしまいました。さてさて