http://www.asyura2.com/0505/cult2/msg/225.html
引用
李順哲は、私が慶州の生活を清算して、釜山の水晶洞教会に行った頃、呉明春の伝道で入信することになり、文鮮明の復帰を受けてから、ずっと彼に従っていた。李順哲の夫は当時、管財管理庁の役人だった。彼女は夫に内緒でたくさんの財産を文鮮明に献金した。文鮮明がたいへん熱をあげていた頃に、私たち三人で安養、釜山などを回ったことは、すでに述べたとおりである。
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作業が終わって帰ろうとしたとき、李順哲がいきなり訪ねてきて、自分が住んでいるところに来てくれと言った。彼女についていくと、「統一産業株式会杜」の出口からそんなに遠くないところに、部屋を借りて暮らしていた。部屋の中には、使い古した布団とくちゃくちゃになった洋服など、わずかばかりの家財道具が置いてあった。あんなにハデな生活をしていた李順哲が、なぜこのように悲惨な生活をするようになったのだろう。
私は李順哲に、どうしてこんなところに来て、こんな生活をしているのかと聞いた。すると彼女は、
「文先生に会いたくて、教会の方へ訪ねていっても、会ってくれないのです。何回行っても会えなくて、仕方なく、統一産業には文先生が一日一回は必ず来るというので、ここに引っ越してきました。毎日、文先生が来る道で待っていて、遠いところから顔だけでもうかがいたいと思うのですが、文先生は車で来るので、私が立っているのを見ると、さっと車を他の方向にまわし、違う道を行ってしまうんです」
と話した。彼女はこの悲しい事情を、誰にも話せなかったのだろう。たまたま私が来ていると聞いて、私を訪ねてきたという。
三時間も涙を流しながら話した李順哲は、文鮮明に財産も自分の身体もすべて捧げ、夫からも離婚されてしまった。子どもたちは夫についていき、淋しい生活をしながら、それでも文鮮明に会いたくて、ここで生活しているのだ。それなのに、文鮮明はどうして、こうも冷たく裏切ることができるのだろう。これが再臨メシアを自称する男のできることなのだろうか。私たちは手を取りあって涙を流した。
この日から一か月後に、呉明春執事から連絡が来た。呉明春がたった一人で見守るなか、李順哲はその恨みの人生を終えて、この世の中から去っていったという。
かって文鮮明は夜も昼も、李順哲なしには生きていけないような様子だったのに、今となっては、李順哲が文鮮明に会いたくて、こんな生活まで送りながら文鮮明を待っていたのに、顔を合わせることもなくあの世に行ってしまったなんて:…・。あの世で李順哲は、文鮮明をどう恨んで見下ろしているだろうか。
(「六マリアの悲劇 真のサタンは文鮮明だ!! 統一教会創始者 朴 正華 恒友出版」の、第四章 犠牲にされた女たち P.155 より)