「六マリアの悲劇」が真実であることは、統一協会の月刊誌「ファミリー」の2005年6月号が証明している。

http://ww91.tiki.ne.jp/~oka_megumi/kimminhi.pdf

引用

金明熙の証し(①の続き)


 「・・そして、本当に夫を愛するのでなければ、そのような夫に愛する女性が出来たとき、よく調べて互いに愛し合っていることが確認できれば、二人を結婚させてあげようという考えを持ちました。それが愛であるという結論を下したのです。またそのようなことがわたしに起きるような気がして、結婚話が出るたびに恐怖心がわきました。そして、一方では結婚式は葬式であるという考えもあったのです。」

※ 金明熙は文鮮明の子供を身ごもり、日本に行って子供を産むが、そこで大変な苦労をして、数年後韓国に呼び戻された時には、既に自分の居るべき場はなかった。1960年文鮮明は、真の母として韓鶴子を選び、聖婚式なるものを執り行う。韓国に戻った金明熙母子はその仲を裂かれ、喜進は幹部の女性たちに育てられるのである。

ファミリー20028月号には、マホメット夫人・李貞玉が喜進のことを証ししている。

「私が、喜進様のお世話をさせて頂くようになったのは、喜進様が7歳の時です・・。」

1955年生まれの喜進が7歳の時というのは1962年で、その時には、真のお母様としての鶴子がおり、二人お母様の崔元福がいたのだから、金明熙の妻としての座はないのである。

P76から、統一協会入教の様子と、文鮮明との拘わりが述べられている。

「・・祈祷が終わり、部屋には入っていくと部屋の戸は一つだけでした。わたしはあまりにも多くの噂を聞いていたので、ズボンを三つはいていきました。そして万が一の場合に備えて戸の前に座りました。何かあれば飛びだしていこうと考えていたのです・・・。夕方になると真のお父様がわたしに、「夜、帰らずにここにいれば、重要なみ言を語ってあげましょう」とおっしゃいました。わたしは心の中で「ああ、これは引っかかったな。」と思いました。ところが、何人かが、「明熙さんに、先生が特別にみ言を語ってくださるとおっしゃったのだから、それはどれ程重要なことでしょうか。今日の夜、間違いなく重要なみ言を語ってくださるので、帰ってはいけません。」と言うのでした。それで残るようになりました・・・・。そこで、わたしは「神様、わたしがここに来る前にも祈祷しました。もしわたしが誤れば、一生一人で暮らします。ですから、神様、責任を持ってください。」と祈祷したのです。

「・・そして、理想相対に会いたくないですか?」というみ言から始めて、露骨なみ言を語られました。それでわたしは、皮肉って、「先生には夫人がいらっしゃるのに、どうして、結婚しようとされていらっしゃるのですか。」 真のお父様は、それでもわたしに、「理想相対に出会わなければなりません。」とおっしゃいました。わたしは、「わたしには、約婚した人がいます。」と言いました・・・・。そのような言葉のやり取りをしながら、わたしは、この方は本当に噂どうりの怪しい方だと思いました。すると真のお父様は、「わたしの目をしっかり見なさい。これは人間的に考えてはいけません。しっかりしなさい。」とおっしゃいました。真のお父様は「このみ旨は人間的なものではなく、間違えばサタンが讒訴して侵犯するようなもので、わたしをまっすぐ見詰めて話しなさい。」とおっしゃいました・・・・。そのような中で、わたしは幻を見ました。イエス様の姿とお父様の姿が、一つに見えると同時に、その横には幼い女性がお父様の相対者として立っているのが見えたのです。

◎ 私が、金明熙のこの証しを読んで感じたことを何点か述べてみる。

※ 金明熙が、自分の身の上に起こったことを、原理的に、統一協会に止まる立場で書けば、このようになることは、予測されたことで驚くことではないと思う。

※ 金明熙の証言の問題点

① 「ズボンを三つはいてはいった」と言う証言であるが、当時の統一協会でそのようなことが問題となり、警察の調査も進んでいたということであるから、当然、大きな問題となり、うわさも広がっていたのであろう。火のないところには煙は立たないのである。

② 「夜、帰らず、重要なみ言を聞きなさい」と文鮮明が言い、取り巻きも「先生が、特別なみ言を語ってくださるのだから」と勧める。未婚の女子大生を家に帰さず引き留め、取り巻きもそれを勧めるとは、健全な宗教家のすることではない。

③ 理想相対に出会わなければならない。

主体と相対の教義を持って、理想相対と出会わなければならないと説き、完全な理想相対は、メシア・文鮮明であるからメシアと交わらなければならないと説く。

④、露骨なみ言を語る。

統一協会の主要教理のひとつは堕落論であり、天使長ルーシエルとエバの堕落は性的な堕落であるから、罪人となった人間を救う方法は、罪のない方メシアとの血統転換である。文鮮明の説教には、凸と凹の話がかならずのように出てくる。金明熙は、その話を韓国語でもろに聞いたので「露骨なみ言」と言っているのであろう。、

⑤ 「しっかりと目を見なさい」、

催眠誘導の方法であろう。蛇ににらまれた蛙のごとく、体が硬直していたのであろうか。

性的な話を、教義的に正当化して話すから、統一協会の食口は教祖のその類の話にはなれてくるのである。

⑥、人間的に考えてはいけない。

統一原理には、人間の倫理・道徳や、モーセの十戒すらも超えた素晴らしい教えがあるのだから、人間的に考えることは、天法優先の統一協会の教えに違反することになると考えるのである。

⑦、イエス様と文鮮明の同一化

文鮮明の権威の絶対性(権威性のルール)と、あなたが選ばれているという希少性のルールの適用。あなたが相対者として選ばれたという特権。

※ 最近、私は二つの教団が起こしている教祖のセックススキャンダルを見聞きした。

統一協会の初期には、混淫事件があったという報道がされたが、統一協会の教理である復帰摂理・血統転換というものがどのようなものであったのか不明な部分が多いが、今回、金明熙の証言を通して、未婚の女子大生が文鮮明教祖の子供を産んだということが、どんなことであったのか、本人の証言を通してベールの向こう側を少しかいま見た思いがする。

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 統一教会へ
にほんブログ村