夫がウツと診断されてから5か月、休職になった。
夫が勤務先に行かないと、給料明細が私の手元に届く事はなく、いくら振り込まれるのか分からない。
とりあえず、いくらあれば生活できるのか、実は「底」を知らなかった私。
結婚して25年、ずっと家計簿をつけているが、何に使ったかを記入しているだけ。
やっと、かくあるべき使い方をしたような気がする、
今まで、そんな事もせずにやって来れた事が、ありがたかったのだ。
休職になると、扶養手当も何もつかなくなる。本当に、本俸の何割のみの支給になる。
後からまとめてもらった明細を見て、知った。
毎月、厚生年金くらいの金額が振り込まれた。
厚生年金でも、暮らすだけなら何とかなるかも…と、学習できた。
私達がもらう将来はもっと少ないかもしれないけど。
夫がウツになり、いの一番に、自分の母親に連絡した。
働けなくなったら、ローンの残っているマンションには住めなくなるかもしれない。
1人暮らしの母親の家に転がり込もうかと目論んだのだが、
断られた。
「心配はしているけど、何もしてはあげられない。」
当てにしないでほしい、私は自分が生きるだけで精一杯、といったところか。
恨めしいとは思わなかった。
退路が断たれて、覚悟がついた。
それっきり、母には何も連絡しなかった。
母からも、連絡してくる事はなかった。
お為ごかしにあれこれ言われるより、気が楽だった。
夫の母には、見通しがつくまで黙っていようと決めていた。
義母というより、義母と同居している夫の妹の耳に入れたくなかった。
夫と妹は、双方が、自分の事しか考えの及ばない性格。
お互いが、自分の考えだけが正しいと思い、譲歩もしない、相手を慮らないのだ。うまくいくはずがない。
本当に近しい親戚の結婚式と葬式の時しか顔をあわせない。
ただ、夫は、言い返さず、不満をいつまでもじくじくと心に貯めるが、
妹は、言い返してこないのを承知で、言ってくる。
今、妹に、ナイフのような言葉を浴びせかけられたら、夫はもちろん、私の心も壊れてしまう気がした。
しかし、
ごまかしきれない出来事があり、夫のウツは、義母の知る所になった。
無理かもしれないと思いつつも、同居している妹には黙っていて欲しいと頼んだが、案の定、何も汲み取ってはもらえなかった。
事情が分からないのは不安だから、説明してほしい
まだ、先の事は分からないから、話しても仕方がない、と会うのを断ると
よくなったの?心配している、
よくなったの?心配している、
よくなったの?心配している、
(心配するなら、金をくれ!!!!!)
そろそろかかってくるかも、と思うだけで、動悸が激しくなった。
息子が心配な気持ちは分かる、分かるけど、診ている息子の家族の心配もしてくれ、
やいやい言われて、私がおかしくなったら、あんたの息子を診る人、いなくなりますよ!
「…そう、じゃ、よろしくね。頼んだわよ。」
自分の息子の事しか心配できない義母から、
「子供は大丈夫?あなたは大丈夫?」と言われる事はなかった。