リアル書店は消えるのか、模索する現場の本音

リアル書店の減少。

あらためてニュースにするまでもなく、昔足繁く通った商店街の個人書店なんかが次第に姿を消しているっていうのは消費者の立場としても実感できる。
また、紙媒体の本を読んでいた層が電子書籍へと移っているというのも感覚的には分かる。

実際問題、単に本に書いてある内容を知りたい、読みたいという欲求を消費するだけなら電子書籍で良く、リアル書店が滅んでしまっても問題ないと思うんです。むしろ物体としての本を所有するのはコストでしかないとも思うしですね。世の中断捨離ブームなわけで収納場所はコストなんですよ。

それでいても僕は本屋に行って本を買い本棚に並べるコストを好んでしまうんですね。確かにコスト削減って無駄をなくすって意味だから大事だけど、コストって逆に言えば削れる部分、遊びなわけで、遊びのない生活は息苦しいのです。

本の楽しさ、いや、本屋に足を運ぶ楽しさっていうのは、単純に本を読む楽しさとはまた別物で、例えば単にディズニーランドが好きなんじゃなくて、ディズニーランドが旅程に含まれた旅行が好きみたいなものだと思います。

旅行好きな人って、交通機関をどう乗り継ぐのか、旅行期間中には目玉の目的地以外にどんなところに行くのか、それぞれの目的地での滞在時間(遊ぶ時間)はどれくらいか、食事はどうするかというような計画を楽しみ、旅行中計画通りにけば楽しく、また想定外での計画変更をも楽しみ、もちろん旅行の目玉施設で思いっきり楽しみ、という風に、旅行期間中の全てを楽しむものです。

リアルな本屋っていうのはそういうところなんじゃないかと思うんですよ。本との出会いだけでなく、その場に集まる人達の人間観察を含め、本屋に足を運べばどんな出会いがあるだろう、そういうワクワク感の提供が出来るのってネットじゃなく実際に足を運べるリアル店舗ならではなんですよね。

そうした時のビレバンの存在です。ザ・サブカル。サブカルって世間では有名ではないけれど、自分だけが知っているというのが付加価値になった面白さがあるんですが、子どもの頃始めてビレバンに入った時の衝撃は凄かったですね。

どんな大きな書店でも探しきれない本、ショッピングセンターでも見たことのない洋服、おもちゃ屋には売ってないヘンテコなおもちゃなどなど。世界のどこかには必ず売っているんだろうけどどこに売っているのかさっぱり分からないという商品が所狭しと並んだ店内。そして商品を褒めるだけでなく、disっているものも少なくない黄色地のPOP。そして意外とdisられた商品こそ購買意欲が湧く不思議。

これこそ足を運ぶ価値のある、一見無駄かと思われる遊びが詰まった店内です。

しかしまぁ、今となってはビレバンが大型ショッピングセンターに出店したことで店舗数が増えすぎて「ここだけでしか味わえない」という特別感が減ってしまったように思います。

やっぱりサブカルって「自分だけが知っている」が醍醐味なわけで、「自分だけが知っている」がどこにでもあれば「自分だけがしっている」ではなくなるんですよね。

とまぁ、なんか話が逸れてしまいましたが、リアルな店舗はネットの利便性には絶対敵わないと思います。便利で無駄がないんです。エロ本だって買いやすい。でも楽しさという面では絶対リアル店舗が勝ってる、僕はそう思います。
店の存続には売上というのが絶対必要ということは分かっています。そして現状では厳しい状態にある。
それでも僕はわざわざ行くからこそワクワクするリアルな書店が存続し続けてほしい、本好きというより本屋好きな僕はそう思います。