どうもお疲れ様です。
ちょっと一般的な話をします。
僕は今下水道関連の仕事をしているので、これまで興味のなかった水需要について関心をもつようになりました。
水需要といえば昨今の色んな災害からも「節水」が思い浮かぶと思いますし、みなさん「節水」=善という方程式を頭の中で成立させると思います。
しかし、下水道の仕事をしてると、その方程式が「節水」=悪になっちゃうんです。なぜかというと、下水道の収入って家庭から排水口に流される水の量で決まるからです。
つまり、下水道にとっては「節水」=減収に繋がってしまうんですね。環境に良いことをされると困るという、なんか悪徳商売でもしているような気分ですが。
しかも「節水」って下水の汚濁濃度を上げてしまうので、処理場で水を綺麗にする経費が上がっちゃうんです。
たとえば食器の手洗いと食洗機使用なら、手洗いの方が6倍くらい水を使うと言われてますが、食器についた汚れの量って変わらないじゃないですか。
食洗機に入れるだけで食器の汚れが1/6に!なんて魔法ないですからね。
要は食洗機は手洗いで流す汚れを濃縮して流してるんです。
それを綺麗にするんですから、当然金も余計にかかるってわけです。
まぁただ減収と経費増で利益が減るってだけなら良いんですよ。経営が成り立ちさえすれば。
でも減収と経費増という経営悪化のダブルパンチに怯むことなく黒字を継続なんてのは、利益追求でない役所の仕事ではなかなか難しいです。
赤字になっちゃうってことですね。
で、赤字になったらどうするかっていうと、かかった経費を踏み倒すわけにはいかないんで、役所に頼るしかないんです。税金頼みってわけです。
これは前にも書きましたが、下水道事業なんかの公営企業って、その事業にかかる経費を収入で賄うことになってるんです。下水道事業の収入は下水道使用料です。でも足りないんです。節水機器の普及で収入が減っちゃいましたから。
下水道使用料だろうが税金だろうが同じ役所がやってんだから金を払えりゃ問題ないだろうって思うかもしれませんが、下水道使用料は下水道を使った人だけが払うお金なんです。それが足りなくなったからって、じゃあ市民全員から集めた税金を充てようぜ♪って納得出来ます?
結論を書くと「節水を頑張ると下水道使用料を値上げしないとやっていけなくなる」んです。日常生活の中で何も意識しなくても、節水機器の普及によってもそうなっちゃう可能性があるって事です。あくまで一般論ですが。
だから僕に何が出来るかって何も思いつきません。良いことしてるハズなのに苦しくなるって世の中皮肉なもんだなぁ、理不尽だなぁと思ったので書きました。