2日目の夜は 1日1組限定の懐石料理 『 樋渡 』 を 予約してありました。
事前に、身体が弱い為 一時間半で食べ終えたい事と、昨年品数がやたら多くてせっかくの
丹波栗の ” 栗ご飯 ” が全く食べられなかったことを伝え品数を減らしてもらい、デザート
も一種類にして欲しい旨頼んでありました。
6時前に店前に着くと、はんなりとした女将さんが玄関に打ち水を打っているところ
でした。
中の部屋は実家の家を思い出すような大正時代の町屋で、座敷は1つです。
最初に出された ” 淡路産の鯛の蕪蒸し ” は さすがに美味しくて、ほっとしました。
ところが、次のお椀からがひどかったです。
お椀の出汁の味が全くしなく、プロの料理人が作ったとは思えない代物でした。
お椀は懐石料理の中で、一番重要なものなので心底がっかりしました。
次の八寸も、何の変哲のない平凡なものばかりで全くダメでした。
いくらの醤油漬けやホタテの炙り、牡蠣の白味噌煮 ( 生臭くて食べられませんでした )
などでした。
お造りはさすがに ” 平目とイカ ” で美味しかったですが、昨年と同じカニに至っては
量ばかり多くて味が悪く、残さざるを得ませんでした。
そして ” 炊き合わせ ” として出されたものが、何と旬の京野菜の炊き合わせ
じゃなく、大きな鰆の身と小さくしなびた端の方の海老芋でした。
冬が旬の京野菜の代表の海老芋がみすぼらしく、信じられないことに固くて固くて
お箸で割れませんでした。
仕方なく、行儀悪く口でかじるしかなかったです ・・・・ 。
こんな体験は初めてでした。
締めの栗ご飯 (伏見の栗) は 栗を2,3個食べただけでした。
だって、ご飯がべちゃべちゃでしたもの。
このお粗末な内容の料理で、1人1万7千5百円は高すぎます。
全く満足のいかない 『 樋渡 』 でした。