写真家 星野道夫の世界 |     みやこわすれの料理・つれづれ記

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BSで 「写真家 星野道夫 はるかなる大地との対話」 を見ました。


とても感動的でした。 ゚・:,。゚・:,。虹゚・:,。゚・:,。


20才から厳しいアラスカで暮らし続け、大自然や野生動物を撮り続けて


不慮の事故で43才の若さで亡くなった伝説の写真家です。


星野にとって、アラスカは生命の輝きを最も感じられる所だったようです。


 

星野の美しく躍動感のある大自然の数多くの写真の中で、最も感動したのは


オーロラの神秘的な写真でした。


その刻々と変化する光の美しさといったら・・・・  宝石緑゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ 宝石赤


 

又、高山植物もただ可憐だけでなく、生命力にあふれていました。


星野も 「 これまで見過ごしてきたアラスカの小さな世界を知ると、


自然の秘めているしたたかさに驚かされている 」 と。


私も、いつの間にかアラスカの大自然と野生動物の魅力に取り憑かれていま


した。


星野の写真に添えられたエッセーは、”人間に対する深い思索” が込められて


います。


    人の一生の中で


    歳月もまた


    雪のように降り積もり


    つらい記憶を


    うっすらと覆いながら


    過ぎ去った昔を懐かしさへと


    美しく浄化させてゆく



-40度の厳しいアラスカの冬・・・・


    冬をしっかり越さないかぎり


    春をしっかり


    感じとることはできない


    それは幸福と不幸のあり方にどこか似ている



風の感触は


なぜか


移ろいゆく人の一生の


不確かさをほのめかす


思いわずらうな


心のままに進め、と


耳もとでささやくかのように



    人の心は深くて不思議なほど浅いのだと思います。


    きっと、その浅さで、人は生きてゆけるのでしょう。



厳しい冬の中に


ある者は美しさを見る


暗さではなく、光を見ようとする


それは希望といってよいだろう



生きている中で苦しいこと、憂いごとにぶつかる度に、私はこれらの言葉を


くり返し読み返すようにしています。