『青草窠(せいそうか)』の絶品懐石!! |     みやこわすれの料理・つれづれ記

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広尾天現寺 「青草窠」 のお茶室でのお食事です。


床の間には白の秋明菊が生けられていました。  秋明菊は、うちの庭に何度


となく植えましたが根付きませんでした。 


とても楚々とした風情のいいお花なのに・・・・・

                     ■□■□■□■□■□


  今回の献立は、はじめに ”のどぐろの焼きびたし (胡瓜の千切りと玉葱の


お浸しがのっています)” が 江戸時代の御菩薩(みぞろ)焼の鉢で出されまし


た。 芭蕉柄の珍しい器でした。  のどぐろは脂の多い魚ですが、胡瓜などで


さっぱりとさせて美味しいお味でした。
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  椀物は、抹茶色の萩の絵柄のお椀に ”松葉ガニの真薯(しんじょ)” です。


かにしんじょと聞いて箸を入れてビックリ!  ほとんどかに座! 松葉蟹かに座 !


ふつう、魚のすり身に蟹が少し入っている程度ですが、とんでもないビックリマーク


椀玉の九割が庄内で獲れた松葉ガニで覆われていて、驚いたこと目・・・・


美味しかったこと・・・。ニコニコ
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  続いて、いちょうの形の塗り皿に ”栗とむかごの飯蒸し”。 


むかごって苦手なんですが、初めて美味しいな、と思いました。 毎回飯蒸しが


出るのですが、いつもおいしいです。

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  そして八寸。  二段重ねの四君子(しくんし)の菓子入れに、”くらげとしめじ


の胡麻酢和え” ”柿なます” ”茄子のふくめ煮” ”海老の大葉巻揚げ” 月に


見立てた”数の子卵” ”あわ麩田楽” など、秋らしく丁寧に作られていました。


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  次に、織部の馬上杯に ”新潟・栃尾のうす揚げと花わさびの炊き物”。


ぴりっとした花わさびがさわやかでした。
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  そして、この日一番印象に残った ”海老芋の煮含め”。


シンプルに京都の海老芋だけを薄味のお出汁で煮たもので、そのとろける美味


しさに驚きました。ドキドキ
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あえて海老芋だけで料理を抑えたところに、ここの料理長のセンスの良さが


伺えました。  明・古染付の網目の鉢に、芋一つ。 潔いですね。



前回も、”焼き無花果(いちじく)” を何の出汁もソースものせずに出されていた


ので、素の味をとことん引き出すことを考えているようです。



  締めは、”しめじご飯” ”赤出し(味噌少なめでおいしい)” ”漬物” でした


が、ご飯はびちょびちょで、ガス釜で炊く家のご飯の方が遥かにおいしいと思い


ました。むっ
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  デザートは 焼きたての”くず焼き”で、卵とゆり根と葛でやわらかく甘くなく


仕立ててあるもので、とてもおいしくラブラブいいお抹茶と共に頂きました。

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  ”しめじご飯”以外は絶品ドキドキでした。


とにかく余計な事はしない、潔い丁寧なお料理でした。


今度は二月のわたしの誕生日の頃に伺おうかな・・・・・。  *******指輪*******