蝉の合唱に代わって、夜になると、コオロギだろう、リーリーと虫たちの声が
聞こえるようになってきました。
外国人には、虫の音が、”雑音”にしか聞こえないときいて、驚いています。
虫の音に耳を傾け、秋の訪れを感じる感性は、古来から中国人と日本人だけの
もののようです。
季節のうつろいに、”もののあはれ”を感じるのも、日本人独特のものなのでしょ
うか?
子供が小さい頃、帰省先で、夏の終わりに必ず、子供の友達のおばあさん
から、毎年、鈴虫を大切に孵して、私たちが帰京する前に、沢山の鈴虫をケー
スごといただきました。
羽をすり合わせて、リーンリーンとそれは涼やかな声でした。
最近、2階に寝る時に、多分、コオロギが山桜の木の上まで登って鳴いて
いると思われる、リーリーという虫たちの声が、上の方で聞こえてきます。
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中国最古の詩集「詩経」の中に、
「秋が深まると、虫が、野から軒下へ、戸口へ、そして寝床に
もぐりこんでくる・・・・」 という詩があるそうな・・・・。
鳴く虫たちは、古来、人に親しい存在だったらしいです。