漆器(しっき)の美 |     みやこわすれの料理・つれづれ記

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  黒々と光る漆器に、金の漆で文様(もんよう)が描かれている物が、我が家


には、いくつかあります。


それら一つ一つを手に取ってみると、それらが私の手元にまで来た歴史に思い


をはせ、大切にしなければ・・・・と思いますし、細かい職人さんの技に、目を見


張る思いがします。


                                  ■□■□■□■□■□  


  一つ目は、本陣であった本家から曽祖父が、持ってきた花入れであり、黒地


に金の蝶々が艶やかに舞っているもので、明治時代以前のものなのに、今の


時代でも、充分通じるモダンさに圧倒されます。目


  二つ目は、京都で主人と外人夫妻を案内した時に、その後高を出してしま


い、やむを得ず「俵屋」で布団を引いてもらって、一人寝ていた時、宿の人の


「ほに近くに、古門前・新門前がありますよ」


という一言で、げんきんにも飛び起き、バブルがはじけて一人も客がいない


骨董通りを、一軒一軒全部訪ね、”江戸時代の水さし”気になり、お店の人


に、鉄線の花を水を張って生けておいてもらい、水漏れしないか試してから、買


ってきたものです。


眺めていると、何か凛としたものを感じます。


  三つ目は ”ふた付きの菓子器”で、実家からもらってきたもので、


お干菓子などを、常時入れています。


黒の地に、表に細かく菊の花の漆、ふたの裏には小桜が奥ゆかしく、塗られて


いて、ふたの上と器のまわりに、細かい古典的な柄が描かれています。


小さい頃から、なじんでいたので、懐かしく思い出します。


  四つ目の四角い箱は、次男が道具屋で求めてきたもので、蔦の柄描かれ


ています。


中には、祖母にもらった珊瑚(サンゴ)等の帯留めや、ペンダントや髪飾りにアレ


ンジしたものを入れています。


祖母からは、自分がお嫁に来た時の、実家の紋の入った大切なお琴をもらって


います。


私もお琴を習っていました。音譜


箱の中の茶色の帯留めには、なんと、西洋紫陽花 (当時、もうあったので


ょう)の花が蒔絵で描かれており、上に濃い小さな珊瑚の玉がのっていて、


何ともモダンで愛らしいです。 (*^.^*)


蝶柄の花入れ               
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   菓子器
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