大江戸骨董市 ( 有楽町 国際フォーラム ) を一人であちこち見歩いていたら、今まで見たこと
がなかったブースで、ふと それは 綺麗なブルーの地に小鳥の絵柄の七宝の円筒型 の品が
目にとまり、店主に 「 これ、いくら? 」 と尋ねると、すかさず 「 7万円です。」 と言われ、
「 やっぱりね ・・・ 」 と すぐ諦めました。
私が 「 七宝ですよね。」 と言うと 「 有線七宝です。」 と言うので、「 無線七宝じゃなくてね。」 と
相槌を打ちました。
同じブースに、小さな正方形のフランスのジュエリーボックスで、薄いブルーのガラスが5面に入った
ものを見つけ、手に取ると 「 目が肥えてますね。 」 と 声を掛けられました。
何でもナポレオンの時代の1800年代の、今から150年前のもので高貴な方が使っていたとか ・・・・。
縄文や弥生土器が紀元前近くのものだと考えると、ブロカントの歴史は浅いものだと
思いました。
それにジュエリーボックスは1つ持っていて、リングを入れて使っているので、諦めようとしましたが、
2度3度いつの間にか足を向けてしまい、手持ちの新しいジュエリーボックスよりクラシックな美しさに
惹かれ、求めてしまいました。
店主が 「 これ!と 思うものばかり目にとめていただいて、嬉しいです。」 と 言いました。
家に帰って私の寝室のささやかなコレクションの中に置いてみたら、ブルー一色になりました。
やはり、私はブルーが好きなようで、ついついブルーが集まってきます。
夜遅く、買ったジュエリーボックスをそっと手に取ると、やはり静かな品のあるものだと納得します。