それは1月下旬。
Negiccoが綱島温泉での圧倒的アットホームなライヴをした直後ぐらいだ。
Twitterでのオフィシャルなインフォメーションで、新しいライヴの情報が発信された。
日時は3月1日。
場所は、札幌・・・!
目を疑った。
まさか、こんなに早いタイミングで。
自分にとってのタイミングではあるが、確かに気持ちの盛り上がりを考えるとまさに最速。
これほどまでに至れり尽くせりな条件はなかなか来ないものだろう。
空前絶後の好機到来。
だが、何故か気持ちは揺らいでいた。
その理由。
余りにも早すぎる。
そもそもアイドルなどに今まで縁がなかったし、ましてやライヴに行くなんて想像も付かなかった。
しかも今回のライヴはNegiccoを含めた数組が次々に交替でライヴをするタイプのもの。
当然、他のアイドルのファンも多く乗り込んで来るだろう。
アイドル現場のしきたりと言うかマナー?暗黙の了解みたいなものがあるのか?など、あらゆる不安要素のデパート状態である。
例えるならば爆撃や銃弾の降り注ぐ戦場に、丸腰どころか全裸で飛び込む様な心情だ。
少なくともその時は。
チケットの発売は2月の上旬だったが、そうやって躊躇したままで、時は過ぎて行った。
このまま時が流れて行けば、やがて機を失して、諦める事になるだろう。
躊躇いは、時に身を助け、時に身を滅ぼす。
しかし、アイドルのライヴに行かなかったぐらいで、この身が滅ぶことはない。
だけど。
この胸に灯った火は、何だった?
この手には、新たな世界へ旅立つ切符が、握られていたのではないか?
そして、お前は何がしたかったんだ。
毎日観ていたDVD。
この人達に会いたい。
直接声をかけたい。
心の底から、応援したい…!
そしてチケット発売から一週間ほど過ぎた頃、決定的な決断を後押しする情報が発信される。
タワーレコード札幌ピブォ店で同日、インストアライヴ開催が決定!
一日に二回もNegiccoに逢える。
インストアでミニライヴと特典会。
夜はまたライヴと特典会。
この機を失しては、多分一生後悔する事になるだろう。
何も大袈裟ではない。
この時感じたこの想いは、間違いなく生涯忘れる事の無い感情だったのだから。
もうそこに躊躇いはなかった。
俺は電光石火の速さでチケットを購入し、安宿をネット予約。
一人のネギヲタとして成長を遂げた俺の姿がそこにはあった!(笑)
いざ、札幌へ!!