妙高高原駅は、赤倉温泉や燕温泉の入口の駅ですが23時を過ぎて人気がなく、当時は上野行きや福井行きの夜行急行越前号が走っていたので、待合室が深夜も開いていました。
 どうやって時間をつぶしたか忘れましたが、上野行きの上りの越前号は1時35分発で、下りの福井行きが1時54分着で夜行列車を折返しで利用はできず、この時は知りませんでしたがこの年に11月のダイヤ改正で急行越前号は廃止されました。
 福井駅始発の上りの越前号は、A寝台車1両、三段式B寝台車2両、グリーン車1両、自由席5両、荷物車1両の旧型客車を連ねた昔ながの夜行列車で、自由席の薄暗い車内は空いていて、ボックスシートを占有してL字形になって寝ることができました。
 信州ワイド周遊券の東端は軽井沢駅ですが、白樺湖に向かう国鉄バスが連絡する3時47分着の小諸駅で降りて、駅前にあった長椅子で仮眠すると夏の時期ですぐに明るくなりました。

【812】 急行「越前」号の謎(前篇)

https://shinano7gou.at.webry.info/201707/article_3.html

【814】 急行「越前」号の謎(後篇)

https://shinano7gou.at.webry.info/201707/article_5.html

引用 交通公社の時刻表 1982年8月号