青森駅に4時05分に着いて、桟橋から通路を通った先のホームには、4時50分発の常磐線経由の上野行きのみちのく号と、4時53分発の東北本線経由のはつかり2号、4時50分発の大阪行きの特急白鳥号が並んでいて、周遊券では特急に乗る場合は、乗車券のみ有効で青森から上野までの自由席特急券(2,800円)を追加で買ってはつかり2号の自由席に座ります。
 みちのく号と白鳥号は、4時50分に同時発車して東北本線と奥羽本線に分かれていき、はつかり2号は3分後に続行して発車しました。
 みちのく号は、寝台特急兼用の13両編成で特急列車ですが4人向かい合わせの席で、はつかり2号は、12両編成の2人掛けのリクライニングする車両で、自由席の車内は空いていてそとはまだ暗いので座席をリクライニングして眠ることにします。はつかり2号は八戸駅、盛岡駅、一ノ関駅、仙台駅だけに停車する優等列車で、この年の6月23日には東北新幹線が開業して廃止される予定でしたが、上越新幹線が開通する11月15日の白紙ダイヤ改正まで、暫定的にそのまま運転されました。
 仙台駅の次の福島駅を10時25分に出てから食堂車がついているのでお昼前に行ってみると空いていて、4人掛けのテーブルで相席になり、カレーライスを食べていると「智恵子抄で有名な安達太良山が見えています」と車内アナウンスがあり、食堂車がなくトンネルばかりの東北新幹線よりゆったり旅行ができ、郡山駅、宇都宮駅、大宮駅だけに停車して終点の上野駅には13時43分に到着し、先に発車したみちのく号の上野着は13時55分で、12分ほど早く着きました。

はつかり号
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%82%8A_(%E5%88%97%E8%BB%8A)

 

引用 交通公社の時刻表 1982年4月号